- Sencha.com—Japanese
Sencha

Sencha Ext JS 7.0およびTooling提供開始のお知らせ

2019-08-08 147 Views
表示
この記事は、Brandon DonnelsonによるAnnouncing Sencha Ext JS 7.0 and Tooling GAの抄訳です。

このたび、Sencha Ext JS 7.0が公開されました。この記事では、Ext JSフレームワークと関連ツールの新機能や改善点について詳しく紹介します。

ハイライト

  • Ext JS Modernフレームワークの大幅な改善:今回の大幅な改善により、デスクトップおよびモバイル開発用のModernツールキットの採用を強くお勧めできるようになりました。ExtReact、ExtAngular、CMDに加え、アプリケーション生成ツールExtGenにもさらに改善が加えられています。
  • 7.0 VSCodeのVSCode向け拡張サポート
  • フレームワークにかかわらず利用できるExtWebComponentsをリリース:複雑なデータリッチエンタープライズアプリケーションを簡単に構築できるExt JSコンポーネントを、HTML要素として、任意のJavaScriptフレームワークやフレームワークを使用しない環境で利用可能にします。

Modernツールキットの改善

  • Froala WYSIWYG HTML Editor:JavaScriptで記述された軽量なWYSIWYG HTMLエディタ「Froala」が、Ext JSフレームワークの一部になりました。最もスマートで機能豊富な編集機能を使用して、アプリケーションコードを編集できます。
  • Treeにおけるドラッグ&ドロップサポート:ツリーメニューの移動や並べ替えを容易にします。
  • CheckBoxGroupフォームコンポーネント:柔軟なフォーマットのチェックボックスボタンのグループコレクション。
  • RadioGroupフォームコンポーネント:カスタマイズ可能なラジオボタンによるオプション選択。
  • Breadcrumbツールバー:ナビゲーションが容易な階層形式で情報を表示。
  • Accordionパネル:複数の拡張/折りたたみをサポートするパネル
  • ローカライズサポートの追加 – オランダ語、デンマーク語、イタリア語、チェコ語、ノルウェー語、フィンランド語、ロシア語、韓国語、日本語、簡体字中国語の10ヵ国語を追加でサポート。
  • アクセシビリティの改善:キーボード/フォーカスの管理、タブインデックスの作成サポート。
  • 品質改善:ユーザーの要求に応える70を超えるModernおよびClassicツールキットに対する包括的な品質改善
  • Gridの機能強化
  • クロスプラットフォーム開発
    • 数種類のデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ)サポートの改善。クロスプラットフォーム開発は、単一のExt JSプロジェクト(Ext JS Universalアプリケーション)で行えます。
    • Modernツールキットで、すべての種類のデバイス向けの記述が可能になりました。
    • モジュール、ストア、ビューコントローラ間でコードを共有可能。

Classicツールキットの改善

  • Classicツールキットにマテリアルテーマを搭載
  • Classicツールキットでのマテリアルテーマの使用例はこちら

アプリ生成ツール

  • アプリケーション生成ツールExtGenに「universalmodern」テンプレートオプションが追加されました。
  • マテリアルテーマを使用した「classicdesktop」が従来のアプリケーション生成オプションに加わりました。

アップグレードツール

ExtGen migrateは、アプリケーションの依存関係をチェックし、最新リリースへの移行を支援する機能を提供します。

ExtAngular

<grid> から <ext-grid> へ要素名が変更されました。

ExtReact

最新バージョン7.0へアップグレードされました。

ExtMoveToLatest

ExtAngular、ExtReact、ExtJSReactor、ExtWebComonents npmの依存関係およびwebpackが、最新バージョンにアップグレードされました。

Sencha Upgrade Advisor

特定のExt JSバージョンに アプリケーションを移植するために必要となるコードの修正箇所を特定します。

Tooling(ツール環境)

  • Sencha Architect がアップグレードされ、7.0および新しいコンポーネントをサポートするようになりました。
  • VS Codeの最新バージョンでSencha Extensionは適切に動作するようになりました。

Sencha Themer

Ext JS 7.0およびその他の製品(ExtReact、ExtAngular、ExtWebComponents)で動作するようにアップグレードされました。

新製品:ExtWebComponents

開発者が、豊富な機能を備えたコンポーネントを、任意のフレームワークやフレームワークなしの開発でも利用できるようにするパスとして、新製品「ExtWebComponents」を発表します。

ExtWebComponentsは、アプリケーション開発に柔軟性をもたらします。広範なExt JSコンポーネントスイートは、標準のWebコンポーネント、カスタムHTML要素を使用して、フレームワークに依存しないアプリケーションを構築可能にする標準ブラウザAPIとして利用できるようになりました。データアクセス/ハンドリング機能を搭載したエンタープライズ向けのExtWebComponentsを使用すれば、次世代のモダンWebアプリケーションの開発は、飛躍的に簡単になります。

  • Sencha npmリポジトリからすべての依存関係を取得
  • ext-web-components-genを使用してアプリケーションを生成
  • 115以上のUI Webコンポーネント
  • クロスプラットフォームレイアウトシステムを使用してクロスプラットフォームアプリケーションを構築可能
  • Sencha Themerを使用することでExtWebComponentsアプリケーションのテーマを設定可能

ExtWebComponentsを使ってみよう

  • Getting Started Guideをご覧ください。
  • 100を超える豊富なコンポーネントをKitchenSinkサンプルでチェックしてください。
  • ExtWebComponentsをReact、Angular、Vue、あるいは他のJavascriptアプリケーショで使用してみてください。

Froala WYSIWYG HTMLエディタ

Froala Editorは、リッチテキストの編集機能を利用可能にするクリーンなデザインインターフェイスを備えた軽量WYSIWYG HTMLエディターです。今回、Froala EditorがWebコンポーネントとして利用可能になりました。

Froalaをアプリケーションに統合する方法

Sencha Test

(まもなくリリースされる)バージョン2.3では、Ext JS 7.0をサポートし、いくつかの機能改善を提供します。例えば、CIツールとの統合およびロギングのサポート、スタンドアロンモードでのビルドシステム向けNPMパッケージなどです。提供開始の発表をお待ちください。

Ext JS 7.0へのアップグレードを検討している方は…

  • Ext JS 7.0にアップグレードすれば、改良され新しくなったExt JSの機能にアクセスできます。古いバージョンでフリーズしてしまうのではなく、ext-gen migrateを使用してアプリケーションの依存関係をチェックしましょう。
  • Ext JS Upgrade Adviserを使用して、バージョン7.0に移行する際に必要となるアプリケーションコードの変更箇所を特定しましょう。

Ext JS 7.0をお試しください

ぜひ、Ext JS 7.0をお試しください。先進のWebアプリケーション開発機能を用いて、開発をスタートするには、以下の手順をお勧めします。

Ext JSの評価に役立つ日本語のドキュメント「Senchaで始めるWebアプリケーション開発」も併せてご利用ください。

表示
Ext JS開発を今すぐ始めよう

140以上のコンポーネントと強力なツールでWebアプリを10倍速く構築

最新記事
GXT 4.2リリース

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。

Rapid Ext JSの提供を開始 - Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター

Ext JS開発を効率化し、生産性を加速する革新的なローコードエディター「Rapid Ext JS」の正式リリース「バージョン 1.0」の提供を開始しました。Sencha Ext JSを利用している開発者は、開発プロセスを効率化し、スムーズかつスピーディにWeb開発を推進できます。この記事では、Rapid Ext JSがExt JS開発プロジェクトの効率化にどのように貢献するのか、その主要な機能とともに紹介します。

Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

その他の記事

おすすめ記事

GXT 4.2リリース

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。

Rapid Ext JSの提供を開始 – Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター

Ext JS開発を効率化し、生産性を加速する革新的なローコードエディター「Rapid Ext JS」の正式リリース「バージョン 1.0」の提供を開始しました。Sencha Ext JSを利用している開発者は、開発プロセスを効率化し、スムーズかつスピーディにWeb開発を推進できます。この記事では、Rapid Ext JSがExt JS開発プロジェクトの効率化にどのように貢献するのか、その主要な機能とともに紹介します。

Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

Sencha 2024/2025ロードマップ

このブログ記事では、近い将来に計画しているSencha製品のリリースについての詳細を説明します。Sencha チームでは、日々お客様と対話を続けており、皆さんのフィードバックが、製品全体の方向性の決定に大きな役割を果たしています。ロードマップアップデートの詳細を説明する前に、ここ数ヶ月で提供した内容についてまとめておきたいと思います。

Rapid Ext JS: エンタープライズ ローコード開発ツール

企業がどのように複雑なアプリを素早く構築しているのか、不思議に思ったことはありませんか? 今日のテクノロジー業界において、アプリケーションを素早く作成してリリースしたいという要求が重要になっています。そこで「ローコード開発」です。ローコード開発は、企業のソフトウェア開発の手法を変革します。そして、「Rapid Ext JS」が、開発者の作業を容易にします。

Ext JS ClassicとModern ツールキットの違いを理解する

Ext JSは、強力なWebアプリケーション/モバイルアプリケーションを構築するためのJavaScriptフレームワークです。フレームワークには、140を超える高性能でフルテスト済のカスタマイズ可能な UIウィジェット/コンポーネントが搭載されています。さらに、すべての最新ブラウザに対応し、クロスプラットフォーム開発をサポートしています。Ext JSは、アプリを構築するための2つのツールキット(Classic ToolkitとModern Toolkit)を提供しています。それぞれのツールキットは、異なるユースケースに対応するように設計されており、独自の機能と利点を提供します。

ブログ記事一覧