- Sencha.com—Japanese
Sencha

Ext JS 7.0 によるアプリケーションのモダナイズ

2019-08-20 117 Views
表示
この記事は Olga Petrova による Modernize your application with Ext JS 7.0 の抄訳です

Senchaのエンジニアとして、私は顧客を訪問したり、テレビ会議での顧客と画面共有するなどの対応に多くの時間をかけて、優れたUIの構築を支援しています。私たちの顧客ベースに見られる傾向の1つは、これらのWebアプリケーションの寿命を延ばす必要性です。

Webアプリケーションを介して顧客や従業員にリーチするビジネスの必要性は確立されており、ほとんどのビジネスセクターに共通しています。企業は、構築する各Webアプリにより多くの投資を行っており、アプリが社内およびクライアントベースの両方で長期的な価値を提供することを期待しています。Webアプリは新しいエンタープライズアプリケーションになりつつあります。

私は、Ext JSバージョン5.xおよび6.xのアプリをたくさん見てきました。それらは機能豊富で業務に必要な機能を備えているものの、すこし古くなり始めています。Webアプリに慣れるユーザーが増えるにつれて、品質、使いやすさ、アプリケーションのルックアンドフィールへの要求水準は非常に高くなります。実際、従来のアプリの多くは、完全な手直しが必要なくらい古くなっています。

Ext JS 5またはExt JSをClassic Toolkitアプリケーションで使用している場合、Ext JS 7では、わずか2行のコードでアプリケーションのルックアンドフィールをモダナイズできるシンプルで低コストの方法が提供されます!

Ext JS 7に移行するとClassic Toolkitの新しいモダンなマテリアルテーマを使用できるようになります。このテーマは、Googleが開発したマテリアルデザインを利用します。マテリアルデザインは、アプリケーションの視覚的なコンポーネントとレイアウト、可能な相互作用、色、形状、動きなどを統一感のある品質で表現できます。マテリアルデザインは、アプリの視覚的な側面だけでなく、動きも対象にしています。この新しいテーマを興味深いものにしているのは、インターフェイスモーションに関するガイドラインであり、開発者が明るくて光沢のある新しいUIを作成するだけでなく、モーションを使用してエンドユーザーにはるかに改善されたエクスペリエンスを提供する機会を与えています。

マテリアルデザインを最大限に活用するには、アプリケーションの2行のコードを文字通り変更する必要があります。

まず、package.jsonファイルで新しいNPMパッケージ@sencha/ext-classic-theme-material を参照します(modernツールを使用している場合):

"dependencies": {
    "@sencha/ext": "~7.0.0",
    "@sencha/ext-classic": "~7.0.0",
    "@sencha/ext-classic-theme-material": "~7.0.0",
  ...
},

 

次に、app.jsonファイルでビルドプロファイルの新しいテーマを指定します。

“classic-material”: {
“toolkit”: “classic”,
    “theme”: “theme-material”
},

そして、アプリケーションをリビルドします。以上です!

Classic Toolkitの新しいマテリアルテーマ(およびModernツールキットのマテリアルテーマ)は、CSS変数をサポートし、色を取得および設定するAPIを提供します。検証済みのマテリアルカラーのみでカラーピッカーを作成できるようになりました。外部サーバーやSencha Cmdを必要とせずに、アプリケーションのルックアンドフィールをライブアップデートできます。

マテリアルテーマは、すべてのマテリアルの色と重みを持つネストされたオブジェクトを提供する色を取得するAPIを提供します。

Ext.theme.Material.getColors()

 

マテリアルテーマは、次のように使用できる色を設定するAPIを提供します。

Ext.theme.Material.setColors({
    'darkMode': darkMode,
    'base': base || me._materialBaseColor,
    'accent': accent || me._materialAccentColor
});

 

既存のアプリをアップグレードするためだけに開発リソースを使用することを正当化するのは困難な場合がありますが、v5またはv6からExt JS 7.0への移行は簡単なステップです。マテリアルデザインテーマを実装すると、ユーザーのエクスペリエンスが向上し、アプリケーションのライフサイクルを伸ばすことができます。

Ext JS 7.0 を試用するには

表示
Ext JS開発を今すぐ始めよう

140以上のコンポーネントと強力なツールでWebアプリを10倍速く構築

最新記事
GXT 4.2リリース
GXT 4.2リリース

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。

Rapid Ext JSの提供を開始 - Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター
Rapid Ext JSの提供を開始 - Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター

Ext JS開発を効率化し、生産性を加速する革新的なローコードエディター「Rapid Ext JS」の正式リリース「バージョン 1.0」の提供を開始しました。Sencha Ext JSを利用している開発者は、開発プロセスを効率化し、スムーズかつスピーディにWeb開発を推進できます。この記事では、Rapid Ext JSがExt JS開発プロジェクトの効率化にどのように貢献するのか、その主要な機能とともに紹介します。

Sencha Architect 4.3.6リリース
Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

その他の記事

おすすめ記事

Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

Sencha 2024/2025ロードマップ

このブログ記事では、近い将来に計画しているSencha製品のリリースについての詳細を説明します。Sencha チームでは、日々お客様と対話を続けており、皆さんのフィードバックが、製品全体の方向性の決定に大きな役割を果たしています。ロードマップアップデートの詳細を説明する前に、ここ数ヶ月で提供した内容についてまとめておきたいと思います。

Rapid Ext JS: エンタープライズ ローコード開発ツール

企業がどのように複雑なアプリを素早く構築しているのか、不思議に思ったことはありませんか? 今日のテクノロジー業界において、アプリケーションを素早く作成してリリースしたいという要求が重要になっています。そこで「ローコード開発」です。ローコード開発は、企業のソフトウェア開発の手法を変革します。そして、「Rapid Ext JS」が、開発者の作業を容易にします。

Ext JS ClassicとModern ツールキットの違いを理解する

Ext JSは、強力なWebアプリケーション/モバイルアプリケーションを構築するためのJavaScriptフレームワークです。フレームワークには、140を超える高性能でフルテスト済のカスタマイズ可能な UIウィジェット/コンポーネントが搭載されています。さらに、すべての最新ブラウザに対応し、クロスプラットフォーム開発をサポートしています。Ext JSは、アプリを構築するための2つのツールキット(Classic ToolkitとModern Toolkit)を提供しています。それぞれのツールキットは、異なるユースケースに対応するように設計されており、独自の機能と利点を提供します。

Ext JS 7.8リリース

このたび、Senchaチームは、Sencha Ext JS 7.8のリリースを発表しました。このリリースでは、7.7リリースに続き、Grid、Timefield、Chart、TreePanelなどユーザーの皆さんからの要望に応え、ModernおよびClassicツールキットに数多くの品質強化を行っています。また、Ext JS 7.8には、Classicツールキットの新機能Froalaに加え、CheckBox、Grid、DataViewの改善、Grid、Combo、CheckBox、Chart、Date Field、TreePanel、Storeなどに対する要望の多かった機能、双方のツールキットに対する品質改善が含まれます。

Virtual JS Days 2024 のハイライト

2024年2月20日~22日、第3回目となる「Virtual JavaScript Days」が開催されました。JavaScript の幅広いトピックを採り上げた数多くのセッションを実施。その内容は、Senchaの最新製品、ReExt、Rapid Ext JSまで多岐にわたり、JavaScriptの最新のサンプルも含まれます。 このカンファレンスでは多くのトピックをカバーしています。Senchaでセールスエンジニアを務めるMarc Gusmano氏は、注目すべきセッションを主催しました。Marc は Sencha の最新製品「ReExt」について、詳細なプレゼンテーションを実施。その機能とメリットを、参加者に理解してもらうべく詳細に説明しました。 カンファレンスは、Senchaのジェネラルマネージャを務めるStephen Strake氏によるキーノートでスタートしました。キーノートでは、会社の将来のビジョンについての洞察を共有しています。世界中から JavaScript 開発者、エンジニア、愛好家が集まるとてもエキサイティングなイベントとなりました。これは、JavaScript エコシステムの最新情報について学ぶユニークな機会と言えます。

ブログ記事一覧