- Sencha.com—Japanese
Sencha

Ext JS 7.5リリース

2021-12-14 1032 Views

このたび、Senchaチームは、Sencha Ext JS 7.5のリリースを発表しました。4つの新しいリッチグリッドをはじめ、皆様から多く要望を寄せられた双方のツールキットに対する品質改善を含む7.4リリースに続き、7.5には多くの品質改善、使いやすさの向上、ユーザーの皆さんから報告された問題への対応などが含まれます。この記事では、Ext JSバージョン7.5における改善点と品質上の修正点についてまとめます。

使いやすさの向上と強化

7.5リリースの一部として、Froala Editorの新バージョンとFont Awesomeパッケージの最新バージョン5.14.4にアップグレードしたほか、多段グループ化やグループの要約と合計、フィルターバーなど、バージョン7.4で導入されたグリッドの新機能のローカライズサポートを提供しています。

Froala Editorにトラック変更とマークダウンサポートが追加されました。

Font Awesomeアイコンのリスト。最新バージョンの5.14.4で追加された新しいアイコン含まれます。

フィルタバー、多段グループ化、合計などバージョン7.4で導入された新しいグリッド機能にヘブライ語のローカライズサポートを適用したところ。

品質向上

7.5リリースでは、お客様から報告された40を超えるチケットに対応する品質改善が含まれています。最も注目すべき改善点のいくつかは、以下の問題報告に対応したものです。

  • Modern gridの数値列に、renderer関数/メソッドがない。
  • innerPaddingを使用したときに、チャートのツールチップが正しくない場所からトリガーされる。
  • pullrefreshプラグインでは、バインドストアでloadイベントが発生しない。
  • gridfilterプラグインを使用したリモートフィルターがautoLoad: falseを無視する。これにより、
    7.5以降では、remoteFilter / remoteSortを設定している場合、ストアのautoLoadの設定を考慮する必要がある。 autoload: false / autoLoadが設定されていない場合で、filters / sortersが設定されていると、ストアは load() が最初に呼び出されるまでロードされません。ユーザーがストアを自動的にロードさせたい場合は、autoload:trueconfigを設定する必要があります。
  • Modern date pickerーが正しい日付を選択していない。
  • Modern comboboxでは、forceSelection: false、multiSelect: true、queryMode: ‘remote’の場合、複数のクエリーで問題が起きる。

詳細は、Ext JS 7.5の リリースノート をご覧ください。

Modernツールキット – フィルターされた列にグリッドフィルタースタイルを適用

バージョンサポート

Ext JS 7.5をサポートするSencha Upgrade AdvisorおよびSencha Bridges(ExtReact、ExtAngular、およびExtWebComponents)が提供されました。 サポートポータル にアクセスし、最新バージョンをダウンロードください。

今後の計画

Senchaツールはこのリリースに対応するべく、最新の7.5サポートを加えて提供される予定です(*)。

また、Ext JS 7.6の作業が本格化しています(*)。Senchaは、四半期ごとに定期的なリリースを実施するべく、順調に開発を進めており、新機能、品質改善、パフォーマンス、使いやすさの向上や改善の実施に取り組んでいます。 ぜひ、 こちらから ご意見をお寄せください。

* 紹介した機能は、GA版がリリースされるまでその提供をお約束するものではありません。

Ext JS 7.5をお試しください

Senchaチームは、すべての分野において開発者コミュニティの皆さんによりよいサービスを提供するべく取り組んでいます。ぜひ、最新のExt JS 7.5をお試しください。

アップデートについては、TwitterYoutube チャンネル (日本語はこちら:TwitterYoutubeチャンネル)をご覧ください。ぜひ、新バージョンでよりよいアプリの開発に取り組んでください。

7.5にアップグレードするには

無料の Ext JS Upgrade Adviserツール を用いれば、最新のExt JSバージョンに以降する際に必要となるコード修正箇所を容易に特定することができます。ぜひ、お試しください。

Ext JS開発を今すぐ始めよう

140以上のコンポーネントと強力なツールでWebアプリを10倍速く構築

最新記事
GXT 4.2リリース
GXT 4.2リリース

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。

Rapid Ext JSの提供を開始 - Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター
Rapid Ext JSの提供を開始 - Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター

Ext JS開発を効率化し、生産性を加速する革新的なローコードエディター「Rapid Ext JS」の正式リリース「バージョン 1.0」の提供を開始しました。Sencha Ext JSを利用している開発者は、開発プロセスを効率化し、スムーズかつスピーディにWeb開発を推進できます。この記事では、Rapid Ext JSがExt JS開発プロジェクトの効率化にどのように貢献するのか、その主要な機能とともに紹介します。

Sencha Architect 4.3.6リリース
Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

その他の記事

おすすめ記事

GXT 4.2リリース

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。

Rapid Ext JSの提供を開始 – Ext JSアプリケーション開発のためのローコードエディター

Ext JS開発を効率化し、生産性を加速する革新的なローコードエディター「Rapid Ext JS」の正式リリース「バージョン 1.0」の提供を開始しました。Sencha Ext JSを利用している開発者は、開発プロセスを効率化し、スムーズかつスピーディにWeb開発を推進できます。この記事では、Rapid Ext JSがExt JS開発プロジェクトの効率化にどのように貢献するのか、その主要な機能とともに紹介します。

Sencha Architect 4.3.6リリース

Senchaチームは、Sencha Architect バージョン4.3.6の提供開始を発表します。この新バージョンでは、4.3.5リリースをベースとして、Ext JS 7.8での品質強化を受け、Classicツールキット向けの新機能Froalaサポートが追加されたほか、シームレスなインストール、容易なアップグレードプロセス、さらなる品質向上が図られています。

Sencha 2024/2025ロードマップ

このブログ記事では、近い将来に計画しているSencha製品のリリースについての詳細を説明します。Sencha チームでは、日々お客様と対話を続けており、皆さんのフィードバックが、製品全体の方向性の決定に大きな役割を果たしています。ロードマップアップデートの詳細を説明する前に、ここ数ヶ月で提供した内容についてまとめておきたいと思います。

Rapid Ext JS: エンタープライズ ローコード開発ツール

企業がどのように複雑なアプリを素早く構築しているのか、不思議に思ったことはありませんか? 今日のテクノロジー業界において、アプリケーションを素早く作成してリリースしたいという要求が重要になっています。そこで「ローコード開発」です。ローコード開発は、企業のソフトウェア開発の手法を変革します。そして、「Rapid Ext JS」が、開発者の作業を容易にします。

Ext JS ClassicとModern ツールキットの違いを理解する

Ext JSは、強力なWebアプリケーション/モバイルアプリケーションを構築するためのJavaScriptフレームワークです。フレームワークには、140を超える高性能でフルテスト済のカスタマイズ可能な UIウィジェット/コンポーネントが搭載されています。さらに、すべての最新ブラウザに対応し、クロスプラットフォーム開発をサポートしています。Ext JSは、アプリを構築するための2つのツールキット(Classic ToolkitとModern Toolkit)を提供しています。それぞれのツールキットは、異なるユースケースに対応するように設計されており、独自の機能と利点を提供します。

ブログ記事一覧