Ext JS 7.8リリース
このたび、Senchaチームは、Sencha Ext JS 7.8のリリースを発表しました。このリリースでは、7.7リリースに続き、Grid、Timefield、Chart、TreePanelなどユーザーの皆さんからの要望に応え、ModernおよびClassicツールキットに数多くの品質強化を行っています。また、Ext JS 7.8には、Classicツールキットの新機能Froalaに加え、CheckBox、Grid、DataViewの改善、Grid、Combo、CheckBox、Chart、Date Field、TreePanel、Storeなどに対する要望の多かった機能、双方のツールキットに対する品質改善が含まれます。
Ext JS 7.8の機能ハイライト
Ext JS 7.8の新機能
従来のModernでのFroalaエディタサポートをClassicに拡張
Froalaエディタは、Classicツールキットをサポートするようになり、すべての主要なWebブラウザで、Froalaエディタが利用できるようになりました。
Ext.define(SenchaApp.view.froalaeditor.Editor', {
extend: 'Ext.form.Panel',
requires: ['Ext.froala.EditorField'],
xtype: 'froala-editor',
title: 'Ext.froala.EditorField inside a form panel',
layout: 'fit',
scrollable: 'y',
frame: true,
width: '100%',
bodyPadding: 10,
bbar: ['->', {
text: 'GETVALUES()',
formBind: true,
handler: function(button) {
var form = button.up('form');
Ext.Msg.alert('getValues()', Ext.JSON.encode(form.getValues()));
}
}],
items: [{
xtype: 'froalaeditorfield',
allowBlank: false,
minHeight: 400,
// The "editor" config is for native Froala configuration
editor: {
autofocus: true,
fontSize: ['10', '12', '16', '24'],
quickInsertEnabled: false
},
name: 'html',
margin: 20,
value: 'Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat. Duis aute irure dolor in reprehenderit in voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur. Excepteur sint occaecat cupidatat non proident, sunt in culpa qui officia deserunt mollit anim id est laborum.'
}
]
});
ClassicツールキットにおけるFroalaエディタの使用例
Checkboxコンポーネントのテーマ改善
チェックボックスのカラーは、ユーザーが選択したマテリアルテーマの配色に合わせて調整されるようになりました。
Gridの改善
- Gridの読み取り専用セル機能が強化され、クリップボードへの貼り付けがサポートされるようになりました。
- GridおよびDataViewの子項目にkeydown / keyupイベントを実装しました。
最新のJavaおよびNodeサポート
Senchaコマンド (CMD)、ext-gen、Sencha Architect、Sencha Themerは、最新のLTS Java 17と21、Node 20で構築されたExt JSアプリをサポートするようになりました。
クロージャコンパイラのアップグレード
クロージャコンパイラは、ES14 (2023) 構文までのサポートをするようアップグレードされました。トランスパイルのキーは、outputに `ANY` を指定します。
"language": {
"js": {
"output": "ANY"
}
}
これにより、ES14からES5へのトランスパイルがスキップされます。詳細については、こちらのドキュメントを参照ください。
ECMA 2022およびECMA 2023構文のサンプル
品質の改善
最新の7.8リリースでは、ユーザーから寄せられた数多くのリクエストにも対応しています。注目の品質アップデートを以下に挙げます。
- ComboBoxで、Virtual Storeによりユーザーが希望するレコードを選択できるようにしました。
- Chartのラベルを表示するためにSVGエンジンを改良しました。
- MessageBoxのコールバックハンドラを改善しました。
- ModernツールキットのComboBoxのStoreでidフィールドをサポートするようになりました。
- DataViewの要素のAnchorタグのアクセシビリティが向上し、タブナビゲーション中にリンクにフォーカスできるようになりました。
- Cellエディタを使用したComboBox Gridの品質を向上しました。
- Ext.Date.alignがより一貫性のある出力を生成するように強化されました。
- PickerおよびDate Pickerコンポーネントの日本語ローカリゼーションが改善されました。
- Sencha Architectでアーカイブプロジェクトのリストアサポートを加える改良を行いました。
- Upgrade Advisorの構成警告に関する問題に対処しました。
- Sencha Ext JS Kitchen Sinkサンプルを改善しました。
詳細については、Ext JS 7.8のリリースノートを参照してください。
IDEプラグイン
- Sencha JetBrainsプラグインのアップデートにより、IDEバージョン2023.3.3のサポートと品質向上を加えました。
- Sencha Visual Studio Codeプラグインのアップデートにより、IDEバージョン 1.87をサポートしました。
- その他、数多くの品質向上が施されています。
詳細については、IDEプラグインドキュメントを参照ください。
ExtGenとSencha Cmd
- クロージャコンパイラのCMDの改善とオープンツール/NPMを改善しました。
- 最新のJava 17 / 21 LTS バージョンをサポートするべく、廃止されたNashornからスクリプト エンジンを移行しました。
- ExtGenおよびSencha Cmdのアップデートにより、Ext JS 7.8をサポートしました。
詳細については、CMDドキュメントを参照してください。
バージョンサポート
Sencha Upgrade Advisor、Sencha Architect、IDEプラグイン、Sencha Themerで、Ext JS 7.8のサポートを提供しています。サポートポータルにアクセスして最新バージョンをダウンロードしてください。
Ext JS 7.8をお試しください
Senchaチームは、すべての分野において開発者コミュニティの皆さんによりよいサービスを提供するべく取り組んでいます。ぜひ、最新のExt JS 7.8をお試しください。
- Ext JS 7.8 30日間無料トライアル版をダウンロードl
- Getting Started Guideを参照する
- Resource Centerを確認する
- KitchenSinkサンプルを確認する
アップデートについては、X(旧Twitter) や Youtube チャンネル (日本語はこちら:X(旧Twitter)、Youtubeチャンネル)をご覧ください。ぜひ、新バージョンでよりよいアプリの開発に取り組んでください。
7.8にアップグレードするには
無料のExt JS Upgrade Adviserツールを用いれば、最新のExt JSバージョンに移行する際に必要となるコード修正箇所を容易に特定することができます。ぜひ、お試しください。
Sencha Discord サーバーに参加する
Senchaコミュニティへの参加を検討している方は、数多くのExt JS エキスパートによるアドバイスやナレッジの共有が可能なSencha Discord Serverにご参加ください。参加は無料。ぜひ、コミュニティメンバーに加わってください。
- Sencha MVPが参加
- Senchaの開発者が数多く参加
- Sencha製品に関する理解、啓蒙を促進
- コミュニティへの参加、貢献が可能
- その他数多くのメリットが…

Ext JSのバージョン 3.x、4.x、5.x、6.xから最新の7.8にアップグレードするのは、大がかりな作業です。レガシーコードをレビューし、非推奨関数の対応、複数のバージョンにわたる互換性の問題への対応などが要求されるため、開発チームは相応の時間と労力を必要とします。

近年、さまざまな業界でグリッドの使用が著しい増加傾向にあります。これは、より大きなデータセットの処理と分析の必要性が増していることに起因します。金融、ヘルスケア、物流などの分野では、データを正確に操作する必要性が高まっています。これらの業界では、意思決定にスピードと正確性が求めらます。そうしたプロセスを強化するために JavaScriptグリッドが必要とされているのです。

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。