活用事例: 自販機セールスシステムをExt JSでWebベースに移行
飲料製造販売会社や酒造会社などに対する各種ITシステムのコンサルティングから構築・導入までを手がける株式会社ヒスコム。北陸コカ・コーラボトリング株式会社グループで利用されてきた自動販売機関連システムのリプレイス時に、従来のクライアント・サーバーからWebベースのシステムにすべく、「Sencha Ext JS」「RAD Server」を採用。AIも導入し、チャンスロスや労働時間、燃料費の削減、スタッフの業務の平準化など、自動販売機のセールスオペレーションを支援するシステムを構築しました。
従来のシステムは構築から10年以上が経過し、すでにサポートが終了しているVisual Basic 6.0(VB)で構築されていたため、2017年ごろからこれを刷新する検討が開始されました。「従来のクライアント・サーバー構成をやめて、Webで構築するという方向性でプロジェクトを始動しました。一方で、VBによるシステムは、ドラッグ&ドロップ操作など、高い操作性を持っていたので、これを損なわないようWebシステム化したかったのです。」(株式会社ヒスコム 運用企画推進部 部長の渡辺剛幸 氏)
そして同社が選択したのは、Sencha Ext JS。Senchaの特徴は、グリッドやチャートなど、表現力豊かなWebインターフェイスの構築にあります。VBで構築した従来アプリケーションのUIを、プロトタイプ段階で容易にWeb化してみせたことも採用の大きな後押しとなりました。そして、データ連携部分ついても、トータルなサポートや効率化を考えて、Embarcadero RAD StudioとRAD Serverを採用しました。
詳細は、こちらの活用事例ページをご覧ください。
「VBによるシステムは、ドラッグ&ドロップ操作など、高い操作性を持っていたので、これを損なわないようWebシステム化したかったのです。いろいろと探した結果、Senchaが最適との結論に至りました。」
株式会社ヒスコム
運用企画推進部 部長 渡辺 剛幸 氏

Ext JSのバージョン 3.x、4.x、5.x、6.xから最新の7.8にアップグレードするのは、大がかりな作業です。レガシーコードをレビューし、非推奨関数の対応、複数のバージョンにわたる互換性の問題への対応などが要求されるため、開発チームは相応の時間と労力を必要とします。

近年、さまざまな業界でグリッドの使用が著しい増加傾向にあります。これは、より大きなデータセットの処理と分析の必要性が増していることに起因します。金融、ヘルスケア、物流などの分野では、データを正確に操作する必要性が高まっています。これらの業界では、意思決定にスピードと正確性が求めらます。そうしたプロセスを強化するために JavaScriptグリッドが必要とされているのです。

Senchaチームは、GWT (旧 Google Web Toolkit) コンパイラを使用してWebアプリケーション開発を行う包括的なSencha Javaフレームワーク「GXT」のバージョン4.2をリリースしました。GXTを用いれば、Javaコードをコンパイルすることで、高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5アプリケーションを構築できます。