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2021年Senchaロードマップ アップデート

2020-12-22 843 Views

このロードマップのブログ記事には、2021年に計画している詳細な内容を記載しています。製品チームは、お客様と日々情報交換をしており、皆さんのフィードバックも、製品の方向性を決定する上で、重要な情報となります。

2021年ロードマップのハイライト

  • ベストツール「Ext JS」– パフォーマンスの強化、グリッドの新機能、ClassicおよびModernで同等の機能を提供
  • 継続的なイノベーション – WebTestIt、Ext.NETをはじめとする数多くのイニシアチブを推進
  • 品質へのフォーカス – GXTのアップデート、入門者向けのリソース提供などにより、製品使用開始時のエクスペリエンスを向上

ロードアップの更新内容の詳細について説明する前に、過去数ヶ月間に提供してきた製品について振り返ります。

最近のリリース

7.3リリース

2020年9月、Ext JS 7.3をリリースしました。7.3リリースは、品質向上にフォーカスしたリリースで、ModernおよびClassicツールキットにわたり、数十件のお客様の要求に対応しています。品質向上に加え、Kitchen Sinkにテンプレートのサンプルを追加したほか、APIドキュメントに開発者の生産性を高める新しい埋め込みのサンプルを加えています。Ext JS 7.3のリリースから時間を置くことなく、ExtReact、ExtAngular、ExtWebComponents 7.3もリリースしています。

7.3の主な機能:

  • データグリッド、フィールド、チャート、ボタンウィジェットに対するいくつかの改善
  • Ext JSグリッドスクロールエクスペリエンスの強化
  • 顧客から報告されたチケットに対処するための多くの品質改善(詳細については、リリースノートに掲載)
  • 新しいKitchen Sink SampleとModern/Classicの両方のツールキットでそのまま使用できるテンプレート
  • Ext JS APIドキュメントに30を超える新しいFiddle Sampleを追加
  • Froala WYSIWYG Editorを最新バージョン3.2.1にアップグレード
  • ExtReact、ExtAngular、ExtWebComponentsをバージョン7.3にアップデート

Sencha WebTestIt

10月には、新しい製品「WebTestIt」をSenchaファミリーの製品としてリリースしました。Sencha WebTestItは、無料で利用できる製品で、WebサイトとWebアプリケーションのためのUIテストの作成、ビルド、実行、デバッグを行うための軽量なIDEとツールセットです。WebTestItは、SeleniumやProtractorといった、主要なWebテストフレームワークを用いたテストの作成とビルドをサポートしています。WebTestItは、Webテスト自動化に関するより広範なエコシステムに貢献するべく、テスト管理に関わる労力の大幅な削減を可能にし、プロジェクトのテスト自動化効率を向上させます。今後も、ある程度定期的なスパンで、WebTestItのアップデートを続けていく計画です。

WebTestItのダウンロード

Sencha Ext.NET

Sencha Ext.NETは、ASP.NET開発者コミュニティ向けの新製品です。Shechaでは、Ext.NETチームと連携して、Senchaの製品ラインとしてこの製品を提供開始しました。Ext.NETは、 クロスブラウザ対応の高速Webアプリケーションを構築できるExt JSライブラリを組み込んだ高度なASP.NETコアコンポーネントフレームワークです。Ext.NETは、Ext JSとASP.NETという2つのサーバー/クライアントサイド技術を組み合わせ、美しいテーマ機能を含め、140以上の高機能なUIコンポーネントを提供しており、3つのエディションにて利用可能です。

GXT 4.0.4

Senchaチームでは、先ごろ、既存のメンテナンスユーザー向けに、GXT 4.0.4ソフトウェアパッチのリリースを行いました。このリリースでは、グリッドコンポーネント、レイアウト、選択機能などの改善に加えて、お客様から報告されたサポートチケットへの対応が多数含まれます。このリリースは Sencha サポートポータルからダウンロードできます。


2021年に向けて

Ext JSに関する計画

継続的なパフォーマンスの強化、Senchaが誇るベストコンポーネントであるグリッドの新機能、Modern / Classicで同等の機能を提供など

Ext JS ClassicおよびModernツールキットは、今後も長く存続していく第一級のツールキットです。これまでのExt JSのすべてのリリースで行ってきたように、私たちは、ClassicとModernの双方に注力を継続していきます。これは、これまでの7.xリリースで行ってきた品質強化の取り組みの一環としてだけでなく、7.4、7.5、7.6、そしてそれ以降も継続して行っていく計画です。

Ext JS Classicツールキットで開発している方は、7.4で提供されるグリッドの新機能など、今後のリリースでの機能強化を期待できます。Ext JS Modernツールキットを使用している方は、既存のコンポーネントに対する新機能(7.4で提供されるグリッドの新機能など)に加え、Classicツールキットと同等の機能を提供するModernツールキットへの数多くの強化があります。

以下のように、現在のツールキットのさらなる強化を推進し、既存のランタイムを活用しつつより多くの価値や選択肢をお客様に提供していく考えです。

  • 今後のリリースにおいては、アップグレードのライフサイクルはスムーズかつ漸進的に進められます。
  • 現在および将来のプロジェクトにおいても、使い慣れたClassicおよびModernツールキットの利用を継続することができます。
  • 人気のグリッドコンポーネントに新機能を搭載し強化。グリッドの新機能、パフォーマンスの強化、品質向上に引き続きフォーカスしていきます。
  • ツールキットのすべてのコンポーネントにわたって全体的な使いやすさ、アクセシビリティ、品質の大幅な向上を推進します。
  • ExtReact、ExtAngular、ExtWebComponentsもサポートします。

Ext JS 7.4リリース

Senchaチームでは、過去12ヵ月のリリースの中で最大となる次期リリース「7.4」の開発に取り組んでいます。2021年第1四半期をターゲットとしているSencha Ext JS 7.4リリースでは、クラス最高のコンポーネントと自負するグリッドについて、ClassicとModernの双方に斬新な新機能を提供する計画です。グリッドの新機能は、7.4でも提供される数多くの品質改善に加えて提供されるものです。新機能の詳細については、最近のブログ投稿をご覧ください。

7.4リリースには、以下のようなグリッドの新機能が搭載される予定です。

  • 多段グループ化:高度な複数グループ化機能により、データを多段階にグループ化できます。
  • グループ化パネル:ユーザーがグループ化パネル領域に任意のカラムをドラッグ&ドロップすることができます。
  • グリッドグループと合計の要約:合計、最小値、最大値、平均値、個数などの集計機能を、列ごとに定義することができます。
  • フィルターバー:グリッドのヘッダー下に新しいドッキングバーを追加し、フィルター(絞り込み)されたフィールドと各カラムの設定を簡単に表示できるようにします。

Ext JSの現在の計画では、品質フォーカスリリースと機能フォーカスリリースを交互に実施していく考えです。

Ext JS 7.5

品質強化

  • Ext JS ModernおよびClassicツールキットで、グリッド、フォームの改善、オープンツールなどにフォーカスしたお客様から寄せられた主要な要望への対応

フレームワークとツールの強化

  • FontAwesomeを最新バージョンに更新
  • Froalaを最新バージョンに更新
  • Ext-genおよびExtWebpackプラグインの強化

国際化

  • 7.4で導入されるグリッドの新機能で利用できるローカライゼーション機能

Ext JS 7.6

品質強化

  • Ext JS ModernおよびClassicツールキットにおけるお客様から寄せられた主要な要望への対応

グリッドの強化

  • クラス最高をさらに推進する追加の改善

国際化

  • ロケール固有パッケージの強化(Modernツールキットでより多くの言語をビルドインサポート)

使いやすさ

  • CoworkeeをNPMベースに変更し、最新のExt JSを使うようにアップデート

Ext JS 7.7

品質

  • Ext JS ModernおよびClassicツールキットでお客様から寄せられた主要な要望への対応

開発者の生産性

  • Ext JS ModernでExt JS Classicと同等の機能を提供
  • Modernツールキットにマルチセレクタグリッドコンポーネントを追加
  • Modernツールキットのトーストコンポーネントの改善
  • Modernツールキットのダイアログコンポーネントの機能強化

使いやすさ

  • 追加のテンプレートとサンプル

Ext JS 7.8

品質

  • Ext JS ModernおよびClassicツールキットでお客様から寄せられた主要な要望への対応

開発者の生産性

  • Ext JS ModernでExt JS Classicと同等の機能を提供
  • Modernツールキットにダッシュボードコンポーネントを追加
  • ext-gen/オープンツールアプリで、マルチアプリワークスペースをサポート

使いやすさ

  • 追加のテンプレートとサンプル

バージョン間のシームレスなエクスペリエンスを実現するために、2021年の年間にわたって、7.xリリースを継続する計画です。バージョン8についての計画は、2021年の後半に共有させていただく予定です。


Senchaツール

2021年には、Sencha CmdとNPMの双方に数多くの機能拡張を実施し、JavaScript / Javaの最新バージョンのサポート、CLIサポートなどを提供する計画です。これらは、今後行われるいくつかの製品リリースの中で提供される予定です。

Sencha Cmd

品質

  • 新しいJavaScriptバージョン、Java 11、CLI、ドキュメントサポートを向上

Npm

品質

  • CLIに関する問題に対応。テストビルド、パッケージロード、テーマサポートの改善などを提供

開発者の生産性

  • マルチアプリワークスペースのサポート、広く採用されているツールを使ってパッケージを共有

GXT

GXTは、GWT(旧Google Web Toolkit)コンパイラを使ってWebアプリケーションを構築できるSenchaの包括的なJavaフレームワークです。開発者はJavaでアプリを記述し、そのコードを高度に最適化されたクロスプラットフォームHTML5コードにコンパイルすることができます。

12月初頭にリリースされたGXT4.0.4リリースには、お客様から報告された問題に対応するいくつもの品質改善が含まれています。

さらに、GXTユーザーの皆さんから寄せられた新機能リクエストについても検討を進めています。最も要望の多いのは、GWT 2.9とJava 11のサポートです。これについて積極的に進めていることをお知らせできるのは、大変喜ばしいことです。これは、2021年第1四半期初旬には、4.1リリースとして提供する計画です。

4.1以降の将来のバージョンについても検討を進めていますが、現時点では、共有すべき具体的なトピックはありません。GXTに追加を希望する特定の機能がある場合には、ぜひSencha製品管理チームにご要望をお寄せください。

Sencha Test

WebTestItのリリース以降、Sencha Testユーザーから、いくつか質問が寄せられています。ご理解いただきたいのは、Sencha TestをWebTestItに置き換える予定はないということです。この2つの製品は、今後も併存します。

WebTestItは、より広範なExt JS以外のテスト自動化のエコシステムに対して、サービスを提供するために用意されたものです。Ext JSで構築されたアプリとは関係なく、任意のフレームワーク(React、Angularなど)で構築されたアプリのテストに用いることができます。

現時点では、お客様のリクエストについてレビューを進めており、Sencha Testに関して共有すべき具体的な計画はありません。Sencha Testに追加を希望する特定の機能がある場合には、ぜひSencha製品管理チームにご要望をお寄せください。

Sencha Architect

この夏、ミッション「Open Architect(オープンソースバージョンのSencha Architectのリリースに向けたハッカソン)」と題し、世界各国の開発者コミュニティが競い合うという企画がありました。

多くの開発者がこのミッションに参加し、アプリケーションビューの編集をサポートするオープンソースビジュアルエディタの設計によって、オープンソースとエンタープライズ双方のイノベーションを促進したのです。最優秀賞に選ばれたのは1名のみで、その表彰は8月に行われました。

Architectは、強力なビジュアルツールであり、多くのユーザーがArchitectを用いて強力なアプリケーションの構築に役立てています。

私たちは、Architectを今後も継続していく考えであり、開発中止や提供の停止は考えていません。

ハッカソンの目的は、オープンソースの成果物としてどのようなものが上がってくるかを確認し、これをArchitectの将来に活かしていきたいということでした。社内では、Architectについて、現在のユーザーと将来の新しいユーザーの双方に最高のエクスペリエンスを提供するにはどうしたらいいかを議論しています。そのひとつのアイデアは、新バージョンのArchitectでThemerの機能を組み合わせることです。これにより、Architectを使って、ユーザーは簡単にテーマを作成して使用できるようになります。

また、将来、新しいAppleチップセットでArchitectをサポートするには、何を行うべきかについても調査を進めています。

私たちは、お客様のフィードバックに耳を傾け、ロードマップとその計画に透明性を持たせたいと考えています。私たちのフォーカスポイントは、使いやすさ、パフォーマンスの向上、そして高品質な製品の提供です。

どのような機能の追加、あるいは機能改善を希望されていますか?

ぜひ、製品に関するフィードバックをお寄せください。製品管理チームの [email protected] または [email protected] までメールをお送りください。


注意: これらの計画とロードマップは、現時点でのSenchaの方向性を示したもので、開発計画とその優先度は、変更される可能性があります。従って、ここに記載した製品機能や提供スケジュールのいずれについても、その提供をお約束するものではありません。また、製品スケジュールや製品ロードマップは、いずれの契約を中止ないしは置き換えるものではなく、お客様が利用されている製品のアップグレード、アップデート、機能改善、他のメンテナンスリリースについては、ソフトウェアライセンス契約に基づいて提供されます。


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2024年2月20日~22日、第3回目となる「Virtual JavaScript Days」が開催されました。JavaScript の幅広いトピックを採り上げた数多くのセッションを実施。その内容は、Senchaの最新製品、ReExt、Rapid Ext JSまで多岐にわたり、JavaScriptの最新のサンプルも含まれます。 このカンファレンスでは多くのトピックをカバーしています。Senchaでセールスエンジニアを務めるMarc Gusmano氏は、注目すべきセッションを主催しました。Marc は Sencha の最新製品「ReExt」について、詳細なプレゼンテーションを実施。その機能とメリットを、参加者に理解してもらうべく詳細に説明しました。 カンファレンスは、Senchaのジェネラルマネージャを務めるStephen Strake氏によるキーノートでスタートしました。キーノートでは、会社の将来のビジョンについての洞察を共有しています。世界中から JavaScript 開発者、エンジニア、愛好家が集まるとてもエキサイティングなイベントとなりました。これは、JavaScript エコシステムの最新情報について学ぶユニークな機会と言えます。

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